国家試験に合格し晴れて看護師になれた後、どういうキャリアを歩んで行くのかイメージしてみたことがある方も多いでしょう。看護師になったばかりの頃は、先輩看護師の下、知識と技術を身につけることに毎日必死かもしれません。医療現場での実務経験を3年から5年ぐらい積むと、これまでの経験を通して看護師としてどういう道に進んでいきたいか、将来のビジョンがはっきりとしてきます。ではどんなキャリアを進むことができるでしょうか。
特定の看護分野でに特化して極めるスペシャリストの場合は、高い技術が要求され習得には時間がかかります。また、子供からお年寄りまで様々な患者に対応できる臨床現場のエキスパートのジェネラリストの場合は、幅広い知識と経験が求められるでしょう。臨床経験を積み看護師をまとめるマネジメントの場合では、看護主任や看護師長となり看護師を育成し、組織の看護レベルを上げるチーム作りが仕事になってきます。
看護師は、病院以外の多様な場所で活躍するチャンスがあります。例えば産業看護師は、企業に常駐し従業員の健康のために働きます。怪我や病気に対応したり、健康相談や健康診断後のフォローなどデスクワークが伴います。実務経験を経て未来の看護師を育てる看護学校で教員として働き、医療現場での経験を生かすこともできるでしょう。さらには、日本を飛び出し国際看護師として海外で活躍することもできます。どんな看護師になりたいか、誰のためにどこで働きたいか考えてみると、未来が見えてくるかもしれません。